
た航法及び監視用データリンク・システムについて、これまでスウェーデンが提案してきた自律同期型時分割多重アクセス(STDMA)方式が、航法及び監視用データリンクのひとつの候補としで“VDLモード4”として認められた。会議では、従来からの機能に加えて、他のVDLモードと同様にATN対応が新たな機能として追加提案された。
(1)要求条件と設計指針
会議では、システム設計の基本となるべき設計指針について、ADSPによって作成された要求条件案と設計指針案に基づき、ADS−B、TIS−B(放送型飛行情報サービス)等の一部の想定業務に関する有効性、継続性、完全性等についての設計指針案を作成し、関連パネルとの調整を行うこととして、以下の勧告が承認された。
勧告5/1 航法及び監視用データリンクのための要求条件と設計指針に関する調整
ICAOは、早急に詳細な検討を行うために、航法及び監視アプリケーション用データリンクに関する要求条件と設計指針を確実に他のICAO組織に提出すること。
(2)VDLモード4に関する作業進捗
会議では、VDLモード4に関連したトライアルと開発状況に関する欧州連合での活動状況が数多く報告され、その結果が順次パネルに提出されていくこととなった。ICAOでのVDLモード4標準化に向けた議論の中で、SICASPが検討中のモードS拡張スキッタが同様に候補システムであることや航法及び監視用データリンクの運用要件が確定していないことなどが指摘され、その検証活動を開始する以前に、CNS機能の組合せによる安全性やシステムの汎用性等の評価項目が数多くあることも指摘された。また、VDLモード4と音声/データリンク・システムの共通化を検討する必要性があることも認められた。
2.1.6 議事項目6(HFデータリンクの実現性に関する報告検討)
1994年のADSP/3の勧告に基づき、ADSやCPDLC等のようなATSアプリケーションをサポートするATNのサブネットワークのひとつとし
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